柔らかなアニメーションが最高、水尻自子さんの作品まとめ
水尻自子さんの作品に初めて出会ったのは、2012年のTRANS ARTS TOKYO(トランスアーツトウキョウ)という、東京神田にある、改装する前の大学をまるまる一棟使った大きなアートイベントの中でした。
(5年前なので記憶が不確かですが・・)9階建くらいの、これから取り壊す大学校舎中で、階層ごとにカラーの違う展示が繰り広げられていました。
1階には神田の歴史を感じる博物館のような展示もあれば、上の方の階層にものっすごいアングラな展示があったりして。
プリキュアを編集して壊れたようなフラッシュアニメや、
作者さんが素手で殴り続けて本人の出血跡が付着したサンドバック、
あとはアダルトに認定されるかもしれないので書き控えるようなものも展示されていて、これは東京の真ん中で全年齢が入場できる場所で展示しちゃダメだよね・・?という禍々しさを放っていました)
そんな、クレームも恐れない姿勢で面白いものがぎゅうぎゅう詰めになっていた、トランスアーツ東京の一室で出会ったのが、
水尻自子さんのアニメーション「布団」だったのでした。
ちなみにネット上では短編しかなく、DVDなどの販売もまだされていないので「また見たい!!」欲が高まりまくっているのですが、こちらのフルバージョンは本当に良いです。
柔らかそうなくちびると、お布団と、靴下が歩くたびに絞り出されて生クリームになって行く様…映像すべてに無駄なところが何一つなくて、すべてが心をきゅっとさせるのでした。フェチ心もぎゅんぎゅん締め付けられた。
ちなみに曲もものすごく良いのですが、福原まりさんの「dark end」という曲がアレンジされたそう。
「布団」は、第16回文化庁メディア芸術祭 アニメーション部門 新人賞 を始め、世界でも色々な賞を受賞されているそうです。
他に有名な作品としては「かまくら」
「幕」などもあります。
蓮沼執太 さんの「テレポート」のアニメーションを作成したり
他にもNHKのテクネに出ていたり
アニメーション制作についてインタビューを受けていたり
『クリエイターのヒミツ基地』 Volume16 水尻自子(アニメーション作家) - コラム : CINRA.NET
テレビCMなども作っていらっしゃるそうです。
クリエイターインタビューVol.4<水尻自子>後編 | 動研 | Viibar
下記がおそらくご本人の公式サイト。
ツイッター、フェイスブック、インスタなどもやっていらっしゃるようなのですが、いつも最新情報をうっかり見逃して、トランスアーツトウキョウ以来、アニメーションを拝見することができていない、水尻自子さん。
もし今後の開催情報などありましたら、教えていただけたら嬉しいです。