2018年度のICCは、VR映像と自主制作ゲームが刺激的でトキメキました
NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]
たま~に更新しているカテゴリ、「ときめき作品」。
好きな作家さんや空間に出会うたび追加しております。
ICCは行く度毎回ときめかせていただいている、新宿区初台で開催している美術展です。
常設展は年に一回5月ごろに展示替えされるので、毎年お邪魔しています。
みんな大好き無響室
↓去年の記事
今年は、いつも素敵な無響室での展示がなく、誠に残念でございました。
こちらが無響室。特殊な壁で音がすべて吸収され響かない部屋でございます。
昨年の無響室展示内容はこちら↓
VRで自分が取り込まれるダンス映像体験
2018年常設展で、一番刺激的なのはおそらくこちら。
VR眼鏡を付け、部屋の真ん中にある白い球を触ると、自分の周囲360度すべてを使ってVR映像が流れ、その映像の中に自分も取り込まれる・・・という面白体験が出来ました。
一回15分、1人づつしか体験できない贅沢空間なので、土日はかなり待つそうです。
ICCは平日行くのがおすすめ・・!
他、開催期間中にクレームがあって映像にモザイクが入った作品などもあり、ICCさんの危なそうだからって先に規制しない感じ、素敵だと思いました。
世界各国から集結したサブカルゲームの祭典
そして今回は特設会場で展示があった、「イン・ア・ゲームスケープ」インディゲーム展が大変面白く、刺激的でした・・!
【VR】登場人物に憑依するアクションゲーム
ZONE EATER。VRで人間に乗り移り、自分の体を動かしてアクションをするという近未来体験型ゲーム。
人に乗り移り、ギターを弾いたりバスケットボールを投げたり荷物を運んだり、
「うおーVR楽しいーー!」大興奮しました。
次は森美術館で展示が決まっているそうです。
やまひょうさん:@OKAWARIGOHAN2
入国希望者を審査、失敗すると国内でテロが発生するゲーム
行列をなしている入国希望者を、入国させるか問われ続けるゲームです。
入国させてはいけない人を入国させると国内で犯罪を犯されます。
シリアから亡命した作者の実体験をRPG化
2014年に、内戦の続くシリアから亡命したアーティスト,アブドゥッラー・カラム氏の実体験をRPGツクールによってゲーム化。
ときおり実写映像がワイプで映し出されつつ、プレイヤーはカラム氏を操作しながら,地雷などの様々な罠を回避しつつ,亡命の行為を追体験する。
美しく幻想的な映像。すぐ死ぬ少年のアクションゲーム
デンマークのディヴェロッパー「Playdead」の作ったアクションゲーム。
横スクロールアクションゲームで、主人公の少年がすぐに死ぬ。しかも死に方がやたらリアルで物悲しい。
少し高いところから落ちたり、水に落ちたりすると、静かに亡くなります。
美しいモノトーンの映像。リンク先のホームページでゲーム画面が見られるのでご興味がある方はどうぞ。
よくわからないけど気持ちいい、クリックゲーム
アニメーション作家とゲームデザイナーのユニットが作った。
マウスを使ってクリックすると、コンセントが刺さったり人型を連結できたり、コインを持ち上げて穴に入れたり、シュールでかわいくてなんだか気持ちいい、中毒性のあるゲーム。
腹筋して秋田犬に顔をめり込ませるゲーム
プレイヤーがボタンを押すと「いがぐり坊主」が腹筋運動をし,秋田犬にバフっとめりこむ。それだけのシンプルなゲーム。
作者さんである和田淳さんは、味のある絵を描くアニメーション作家さんのようです。
@Atsushi_Wada
2019年度のICCも、楽しみにしています!!
世の中にある奇抜で面白い靴たち。最高の靴について一ヶ月考えてみた。
orientaltrafficさんのシューズデザインコンテストに、応募してみました。
そういえば、美術とかデザインを考えたりするの、好きだったなぁ。
靴についてあれこれ考えるのは、とても楽しい時間でした。
(高校生のときに、「ニシンの佃煮レシピコンテスト」で入賞して、ル・クルーゼ調理器具セットを頂いた記憶があり、今も愛用しております。いろいろ空想するの好きだったみたい)
参考までに、ずっと気になっていた素敵靴とデザインを。
conspiracy
Luxury Sandals » Conspiracy.it
上記は本家サイト。
gianluca_tamburini で画像検索するとこれでもかというくらい奇抜な靴たちが・・!
右上のは、ヒール部分がタコらしいです。
萌えます。
このつぶつぶ感、とってもときめく!
外反母趾に優しいスクエアトゥリボンパンプス通販|カタログ通販ベルーナ
思いっきり機能性に振りましたが、こういう機能性が高くてちょっとかわいいってとても好きです。
名和晃平
名和晃平さんの彫刻も、こう、お写真で見たときの光の感じとか大好き。
有名所ですが、鹿いいよね。この細胞感、たまりません。
Nao Tamura 田村 奈穂
ネットの情報がほとんど英語でほぼ読めないのが残念なのですが(私の脳みそが)
スーパーデザイナーさんで特にガラス製の照明器具がとっても素敵。
(こちらはどこかで購入できるのかしら、サイトが英語で見つけられない・・)
こんな感じで、私の大好きなものを詰め込んだ、光る細胞っぽい靴と、履きやすい靴を応募してみました。
・・・もしかして、こういう作成困難なものじゃなくて、作成しやすくてデザイン的に素敵なものを求められているのかなとうっすら思いましたが、細胞っぽい靴、ほしいなぁ・・・・と思っています。
楽しかった!
ノスタルジックなアニメーションと音楽が素敵な近藤聡乃さん
近藤聡乃 さんのアニメーションが素敵で、わーっとなりました。
近藤聡乃 ←こちら本家ホームページから、動画が拝見できたりするご様子です。
電車かもしれないは、「たま」の楽曲に合わせて作成されたアニメーションで
平成14年度[第6回]文化庁メディア芸術祭 アニメーション部門/奨励賞を受賞したそう。
15年以上前の作品だとは。。何年たっても、古臭い雰囲気にならない作品だと思いました。
ほか、エッセイを書かれたり(七十九話で引っ越して、別サイトへ引っ越し連載継続中)
ニューヨークで考え中 - 券売機のこと | ウェブマガジン「あき地」
漫画を描かれたりもしているご様子。(amazonリンク)
作風が格好いいです。
美術を楽しむために必要なこと、欠けてること
美術を見る際
「ああっ、これは自分の能力不足で楽しめないやつだ・・・!」
「賢ければもっと作者さんの意図が伝わるのに・・・ごめんなさい」
と感じることがあります。
改めて区分して、どうすればより良くなるかを整理してみます。
いくつかにポイントを分けると、
①英語力
②教養
③作品への知識
の3点あたりが、圧倒的に不足している。
①特に英語力は致命的で、以下の文章はただの柄としか認識できない。
頑張って文字として追うと、YOUくらいなら認識できる。(小学生以下だよ)
展示に込められた情報が、さっぱり読み取れない。
このへんは、スマホ様を活用していけば少しはどうにかできるかもしれない。
②本当に残念ですが、私は世界地図どころか日本地図もさっぱり認識できておりません。東京の左に何県が隣接しているか危ういレベルです。世界地図なんて言わずもがな。
世界に起きた出来事や歴史も把握できておらず、この作品は昔他の国の植民地だったからとか、この時代にこんな作品を作ることができていたとは!みたいな説明の少ない作品から感じる無言の情報みたいなものを、全然受け取れておりません。致命的。
掛け算も記憶できなかったし脳に欠陥があるのではという疑惑を感じるほどなのですがそれはまあ言い訳かもしれない。
これについては本当にお手上げなので、運よく一緒に見に行ってくれる人が見つかって、運よく知識を教えてくれる人だったら、知見が広がるね!くらいにしておいて諦めます。
③「美術が好き」という人に、「わかりやすい現代アートとか好きです」っていうとたまに怒られる、「体系的な知識もないのに美術を好きというな!」というような、(にわかを排除して結果そのジャンルを衰退させようとしてどうするんだ)と内心毒づいてきた、アレですが、体系的な知識もあったほうがより楽しめるんだ!と最近やっと理解しました。遅すぎる。(盲目的に反発しすぎ)
好きな作家さんを知って、そこから同じジャンルの作品の時代の流れとか、同年代に活躍した人とか、そういうネットストーカー的な方向でからなら私でも興味が持てる気がします。
インスタレーションにも似た魅力を感じる、劇団ゲッコーパレードさんの公演を見てきた話
ゲッコーパレードさんの公演に行ってきました。
小劇団って、当たり外れが大きい上に行ってみるまで内容がわからず、
美術展よりも遥かに、手出ししにくくて、がっかりリスクの高いものだと思うのです。
あと、小劇団って、演者の方々が公演前になると、急に遠い知り合いにまで連絡してチケットノルマを達成するためにチケットを売りつけようとして、そのうえ本番では身内感バリバリの公演をして一般来場者を置いてきぼりにする上、演者の方々はスゴイ貧乏という…あのだれも報われない空間に行くと、成り立たないものは潰れてしまったほうがいいんじゃないかな…と思う、あのイメージが強すぎて。(すみません偏見かもしれません)
と言う軽度劇団アレルギーを持っている私ですが、ゲッコーパレードさんの公演楽しかったです!!
<ゲッコーパレード>
2015年に結成された、舞台表現のための集団。演劇を軸に、美術、音楽などさまざまなジャンルの芸術家との創作を積極的に行っている。名前の由来は、「目的ではなく人の集まりこそがパレードのように活動や表現を形成していく」という信条から。埼玉県蕨市にある木造家屋「旧加藤家住宅」を拠点としている。
今回はバーで開催しているアラビアンナイトの公演に行ったのですが、
暗闇とお酒とインスタレーションがお好きな方は特に楽しめると思う、面白くて新しい空間でした。
芸術でも演劇でも、作り手にこだわりがありながら、詳しく知らない人でも、老若男女問わず楽しめる空間を作り出せるって格好いい!
と思うのですが、まさしく、作っている人のサービス精神を感じるバリアフリーな公演でした。
ちょうど右隣に演劇マニアな男性客、左隣にご年配の女性客がいたのですが、どちらもたまに笑い声をあげながら公演を楽しんでいたのが印象的でした。
良い空間だった!
特に心に残った点を何点か。
会場がバー
10人くらいしか座れない、客席は3畳ほどの大きさのこじんまりした空間で、隣の人との距離が近く、役者さんも話題を振ってくれながら、会話が発生する感じが素敵。
物語の序盤などに、全観客に軽く「じゃあ美女の役やってください」など、ストーリーに引き込んでくれて素敵。
その辺にいろいろな小道具が置いてあるのですが、果たしてお芝居で使う小道具なのかバーの備品なのかわからない感じ。
バーテンダーさんと演者さんが、協力してお芝居を作り出す感じ。
(バーテンダーさんはタイミングをみてお酒を出したりおつまみを出したり明かりを絞ったり効果音を流してくれたりされてました)
バー自体馴染みがないので、異世界でとっても楽しかった。
物語が入れ子構造
アラビアンナイト(千夜一夜物語)というストーリーの魅力なのですが、登場人物の若い娘シェヘラザードが、若い娘を床に招いて一夜をともにしては首をはね続ける王様の奇行を止めるために、毎晩王様にお話をしつつ、「でもあの話はもっと面白いんですよねぇ、明日の晩も生きていれば、お話できるのですが」と次の話をほのめかし続け、娘が王様に物語を毎晩語り続ける、というスタイルで進行していく。(アリババやアラジンなども、アラビアンナイトで語られるお話の一部らしい)
その物語の中の登場人物が、さらに物語を話し出す、など入れ子構造で展開していくこともある。
バリエーション作り放題な魅力的なテーマ。
おサケ
ほろ酔い加減で公演を見られる。
その上、公演中に液体①と液体②を混ぜて色が変わる!というシーンがあるのですが、これが実は混ざると色が変わるお酒で、後々にカクテルとして振舞っていただけた。
(カクテルはたしか薬草系の、ウーゾとかだったかも。忘れてしまった)
ギリシャの国民酒、「神のお酒」ウーゾとその飲み方。 | ACCETORY
明かり
光源として、①上からつるされた電球②持ち運びできる小型スポットライト③フロアの照明④真っ暗にしたときに活用する懐中電灯 を有効活用。
特にスポットライトは、下から光を当てて裏に大きな影を映しこんだりなど、雰囲気作りに大活躍。
真っ暗なシーンなども挟み、狭い空間で様々な見せ方をしてくれた。
PVと音楽を流す
一人芝居と、お酒やおつまみを楽しむ間の中に、PVを流してくれるタイミングがあった。
なんだか、ストーリーと特に関係ないオシャレで意味深な雰囲気の映像。
公演中にこんな時間の使い方をしてくれるんだ、となんだか贅沢な感じ。
リピーターさんの話を聞くと、どうやらいろいろと挑戦をしている団体のようで、公演ごとにちらほら内容が変わっているご様子。
今度はどんな演出を見せてくれるんだろう、と今から次回の公演が楽しみです。
【繊細昆虫】恐ろしく精巧なガラス作品を作る清水透さんの工房へ見学に行ってきました
ガラス細工が昔から大好きで。
5年程前、検索していた時に見つけた美しい繊細なトンボのガラス細工の写真に、ひとめぼれをしました。
個展をしている作家さんだとは分かったものの、見つけた個展は終わっているし…
と、連絡先もわからずにずっと気になっていた作家さん、清水透さん。
先日、定期徘徊をしていた時に、また見逃した個展のお知らせを発見。
悔しがっているとなんとそのページに、HPのアドレスが載っているじゃないですか!!
ガラスの昆虫作品展
2017年 4月 9日(日)~ 4月14日(金)
昼12時~午後7時まで(月~木)日曜は初日、開廊します。
日曜と最終14日金曜は午後4時まで
私の昆虫たちを展示いたします。その中に
生きる息吹を感じていただければ幸いです。
清水透
www.torushimizu.com
やっと見つけましたホームページ!
という事で、こちらから、次回の個展のご予定はいつでしょうか?とご連絡を取ったところ、今年は個展はもうしないけど、西荻に工房があるからよかったら見に来ますか?とご連絡をいただけました!!
本当に!??いいんですか????
というわけでお邪魔しました清水透さんの工房。
小柄で柔和な男性が出迎えてくださいました。
素敵なお庭付きの一軒家と隣接している工房。
繊細なガラス細工を50点以上、生で拝見させて頂け、作品の背景や虫の説明までいただき、そのうえ手で触れさせていただいたり、清水先生が恐ろしくお優しく、サービス精神満点で、失神しそうです。
繊細な作品たち。
作品になった昆虫は、清水先生のおうちのお庭にいた虫なども多いそうです。
羽化の瞬間を切り取った作品や、昆虫との関係から作品に至るまでのお話も素敵。
触角が、折れそうなくらい細かい・・!
この一枚だけ標本。他はすべて、ガラスでできてるとか・・・。信じられない。
角、とげ、手足など、信じられないこまやかさ。
お写真撮影をお願いしたところ、好きにとって大丈夫だよ、とおっしゃって下さったうえ、撮影のためにレフ版まで出してくださいました。
抑えてくださった手↓
かえるがべらぼうに愛らしい
実寸大の作品も多く、こんなにもこまやかな作品なのです。
今はやりのヒアリ
イヤリングや指輪なども制作されているそう。
清水先生の作品は大体、1万円~4万円くらいで販売されているそうで、郵送もしているそうなのですが、沖縄などから毎年来て購入し、丁寧に包装してあえて手で持って帰るという熱いファンの方もいらっしゃるそう。
また、ガラス細工教室もされているそうで、3時間3千円ほどで通うことが可能だそうです。(安すぎる!!)
清水先生は、もともと40年ほど経営者として仕事をしていて全く違う世界で生きてきたそうで、ガラス細工を始めて実は15年ほどなのだそう。
素敵な作品と、素敵なお人柄に触れさせていただき、清水先生ファンになる人の気持ちがよくわかりました。
ちなみにホームページ経由で人が訪ねてきたのは私が二人目とのことで、ホームページを作ったもののあまり反応がないとおっしゃっていましたが、
私が5年間「清水透 ガラス細工」「清水透 ホームページ」などで検索し続けてもホームページを見つけられなかったので・・きっと世の中には情報がほしいけど見つけられなくて困っている人が一定数いるんじゃないかなと思いました。
もしこちらのブログが検索に引っかかりましたら、清水透先生のホームページはこちらでございます。
グッドデザイン賞の展示兼コミュニケーションスペースが丸の内にあった!
「グッドデザイン賞」のコミュニケーション・スペース
GOOD DESIGN Marunouchi (グッドデザイン丸の内)に、ぶらっと散歩中に発見しました。
住所は、東京都千代田区丸の内3-4-1 新国際ビル 1F
お邪魔したときは、ちょうど、NO PROBLEM展を開催中。
NO PROBLEM展とは、製品を製造する過程に出る、使用するにも耐久度としても全く問題のない、B品と呼ばれる少し個性のある製品を【NO PROBLEM(問題なし! )】NP品として、あえて正規の価格で販売している商品を展示してくれたり、いろいろな角度から見せてくれる展示でした。
協賛企業は、開化堂/木村硝子店/芝原人形/松野屋/マルニ木工/マルヒロ/ヤマサキデザインワークス/B・B・B POTTERS/BRICK & MORTAR/SIWA | 紙和/VISION GLASS JP
オシャレな通りにあるオシャレな建物。
入り口には、大量のNP品のコップが並べられています。
VISION GLASS JP社の取り組みの説明
正規の品とNP品と不良品の比較
では、あなたにとって、どこまでが「許せるNP品」ですか?
ここまでならOK!という場所を教えてね、というアンケート。
光を当てて、よ~く見ないとわからなかった。
では、こちらの工芸品は全て手作業で絵付けをしていて、どれ一つ同じ顔をしている人形はいません。
そのなかで、自分好みの子を見つけるのも、また楽しみです。
そういわれると、製造過程で自然に出る製品の色むらや、ちょっとした歪みは、世界で一つだけの個性として、愛着をもって受け入れてもいいものな気がしてくる不思議。
ヤマサキデザインワークスさんの、木目的にNGな部分が表面に出ている製品。
マルヒロさんも若干の色むらがある製品。
マルニ木工さんは、
節や虫穴、色ムラなどのある木を使って、木のありのままの個性を楽しむキノママというラインで少し安い家具を出しているそう。あっという間に売り切れるそうです。
店舗限定。木目の個性を楽しむ、マルニ60のオークフフレームチェア「キノママ」 | D&DEPARTMENT
こちらのどこが「キノママ」かと言うと、
この、木目がぽつぽつと茶色い部分。
今まで気にしてなかったけど、こんなところまで検品してくれているのですね。
松野屋さんは、谷中や馬喰町にも店舗があるお店。
ロゴが間違っているNP品。インドネシアでゆるやかに作っているそう。なんだか和む。
こちらは、ゴムタイヤから作られた「砂利を入れるためのバケツ」。
水は漏れるそうです。
うん、明らかに空間が空いています。
ホームページにもこんな注意書きが…。
掃除道具・ガーデニング①-バケツ・ちりとり・洗濯板- - 松野屋
*インドネシアゴムバケツはリサイクル製品のため、キズ・ゆがみなどがあります。
*インドネシアゴムバケツ・ネパールトタンバケツは水漏れする場合があります。
ほかにも、重さが違うグラスや
色の濃さが違うお皿
蓋のサイズが少しだけ大きい茶筒、などが展示されています。
この開化堂さんの茶筒ですが、
職人さんが目指すのは、「密閉度が高い、自然には下まで蓋が閉まらない、すこし蓋が浮く茶筒」なのですが、購入する人にはNP品の「自然に蓋が下まできっちり閉まる茶筒」のほうが人気、と聞いて、面白いなぁと思いました。
最後には、実際にNP品を、自分が感じた価格を以下の紙に書いて購入するコーナーがありました。
(ちょうど、展示を見ていた外国人の方が大量に購入されていました)
どこまでが正規品で、NO PROBLEM品で、どこからがB級品なのか。
文化にも個人にもよるところだと思いますが、
いわゆるB級品が、NP品として、個性を持った愛着ある品に変わる可能性を見せてくれた展示。
価値観を揺らがせてくれる、とても良い展示だと思いました。
月に1回くらいのペースで内容が変わるそうで、さらにコミュティスペースとしてデザイナーさんの公演を聞ける機会も多いそう。ぜひまたお邪魔したいと思います。