ほとばしるフェチズム!変態美麗漫画を描く鬼才、江野スミさん
江野スミさんがやばい。
なんかもう、うまくことばにできないのですが。
1991年生まれ、現在26歳のうら若い女性が書く、変態フェチズム漫画です。
万人受けする、誰にでもお勧めする内容でもないのですが、一部の人のハートをがっつりつかんでくるような、そんな作品です。
アングラと変態とお耽美が好きな人はお好みなんじゃなろうか。
ある朗らかな午後白いワンピースを汚さずに死ね
多分これが商業に乗っている一番初期作品。
2014年配信の月間MG賞受賞作品だそうです。という事は多く見積もっても23歳で書いた作品。前編後編ともこのままネットで読めますのでぜひ。
不条理な感じと変態クズ人間が出てくる感じが、一貫して江野スミさんだなぁと思う。
美少年ネス 全3巻
この作品から、単行本化しています。
不条理ギャグ。と言うジャンルでいいのだろうか。
他の作品にあるエロさはないです。が、美麗。
2017年7月いっぱいですが、漫画ワンアプリで全編読めます。
狂気の美少年マンガを紹介するよ その② pic.twitter.com/jEooIUWS9I
— 江野スミ♻亜獣譚1巻でたよ (@shiro_saijo) 2015年4月12日
たびしカワラん!! 全4巻
こちらもたまに、マンガワンのアプリから読めます。
面白要素もありますし、美麗で、江野スミさん作品の中では一番一般受けしそう。子供もギリギリ安心して読めます。
この辺から、熱烈なファンがついております。
amazonレビューの熱量がスゴイ。呪術に興味がある人ってなんだ。
以下、amazonからの引用。
亜獣譚 2017年7月現在、1巻発売中
エロ、グロ、フェチズム、愛情、クズ人間、その辺があますところなく濃厚に書かれています。
R15くらいかけて良いと思う。
マンガワンのアプリで読めちゃいます。
【更新】↓マンガワンで亜獣譚 第16話更新されました。
— 江野スミ♻亜獣譚1巻でたよ (@shiro_saijo) 2017年7月8日
https://t.co/6SKPqJClRv
汎用性のあるコマが多い16話です。 pic.twitter.com/0lbh80lo3N
アプリのダウンロード前に、こちらで試し読みもできます。
因みにツイッターも味がある上、ちょこちょこ漫画を上げてくださっているのでお勧めです。
@shiro_saijo
人気のあった、ツイッターに上げていただいた作品の、まとめはこちら。
あと、ご本人のブログにも、なかなか刺激的な漫画を掲載されていました。
以下、今回江野スミさんを検索していて、出会った方のブログ。
漫画をいくつかお勧めされていて、ほかの作品も気になる感じです。
ICCの無響室、2017年度の展示はスゴイ体験ができるぞ!!
NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]
新宿区の初台で、体験できる展示。
年に一回5月ごろに内容が変わるので、毎年楽しみにしております。
NTTインターコミュニケーション・センター[ICC] 常設展「オープン・スペース 2017 未来の再創造」の開催について | お知らせ・報道発表 | 企業情報 | NTT東日本
しかもこんなに充実した内容なのに、入場料無料という、スゴイ展示。
ありがとうございますNTT様。
毎年内容や見ごたえなど、結構違いがあるのですが、
今年はとくに素敵でした!!!特に無響室!!!
真っ暗闇で、ほかの音が聞こえない空間の中、高機能スピーカーで10分ほど、趣向を凝らした音楽を聴けるというスペシャル体験ができます。
「絶対に今の音、自分の上からした!」
「次はすぐ後ろから?近い」
「いや、自分の足元から聞こえる・・・」
など、真っ暗な空間で、自分が果たしてどこにいるんだろうかと、なんだか田舎に小旅行に来ているような、懐かしいような、でも未知なような、命が吹き込まれる前の原子として漂っている世界を体験できるような、不思議な贅沢体験でございます。
開催期間は、2017年5月27日(土)~2018年3月11日(日)午前11時~午後6時
休館日:毎週月曜日
と、まだ開催期間に余裕はありますが、無響室で聞ける音楽は5種類あって、一回体験するには10分必要で、部屋には一人づつしか入れないため、
混雑時は整理券を引いて、一曲聞くのに1~2時間ほど待つこともあるという…、全部コンプリートするには、何日か通わなければいけない。
そしてコンプした後も、また聞きたくなるので、とりあえずお早目の体験をお勧めいたします。
「そんなコンプリートする程は通えない!」と言う方は、
まずは
①Our Muse(2017年の新作)
②Otocyon Megalotis(2014年にICCに展示された作品と同じ)
のどちらかをお聞きすることをお勧めします。
因みに、今回の音楽は、①以外はすべて2014年の作品と同じもので、
③Otocyon Megalotis #2 "Chafe"(摩擦音の音楽。好き嫌いが分かれる)
④Kugiuchi & Water Bottle(楽器演奏)
⑤Glass Harmonica(楽器演奏)
となっております。
ICC ONLINE | アーカイヴ | 2014年 | オープン・スペース 2014 |展示作品
【曲目】
1.Otocyon Megalotis #1 "Reflection"
京丹後の自然にフォーカスしたフィールド録音により構成 7'47"
All Sound Composition, Recording, 3D Sound Programming by evala, 20132.Otocyon Megalotis #2 "Chafe"
摩擦の物理現象に フォーカスしたマクロ録音により構成 5'55"
All Sound Composition, Recording, 3D Sound Programming by evala, 20143.Kugiuchi & Water Bottle
鈴木昭男の自作楽器(流木と釘)による演奏をevalaが録音/再構成 7'05"
Performance by SUZUKI Akio, 2013
Recomposition, Recording, 3D Sound Programming by evala, 20134.Glass Harmonica
鈴木昭男の自作楽器(グラスハーモニカ)による演奏をevalaが録音/再構成 6'10"
Performance by SUZUKI Akio, 2013
Recomposition, Recording, 3D Sound Programming by evala, 2014
(ちなみに今回は、平日の15時くらいまでのお時間なら、ほぼ貸し切り状態で待ち時間なく体験できました。ただし外国人観光客の団体さんと遭遇したこともありますので、その限りではない)
こちらは作品を制作されているevalaさんのページ。
ご活躍されている音楽さんのようです。
ホームページevala.jp
他にも展示はもろもろあるのですが、写真撮影可の展示だけご案内いたします。
各高機能スピーカーが、人に見立てられて対談していた。
(エヴァンゲリヲンのゼーレ状態・・・)
いきなり話しかけられたような気持になって、びっくりするぞ!
おなかにベルトを巻いて、公衆電話を通して会話をする展示。
公衆電話のボタンを押すと、お腹に「どん!」と効果音付きで音が響く。
格ゲーを生身で体験するような感覚。
こちらは音脈分凝(おんみゃくぶんぎょう)という錯聞効果を利用した、
具志堅裕介さんの《ミキキキキミミ》という作品。
淡々と音と映像が流れる感じが、「なんかおもしろい」という気持ちにさせてくれます。
因みに、展示スペースの他に大きな劇場のスクリーンでもこちらの作品は見られます。
と、これだけ充実してるのに、すべて無料という、意味が分からないくらい太っ腹な、NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]の展示。(ちなみに同じビルで開催している常設展などは普通に有料です)
体験型の作品も多く、滞在時間の目安は2~3時間くらいのボリュームかと思います。
臨場感と迫力あふれる、束芋さんの映像作品
束芋さんが好きすぎる。
大好きなのですが、なんともブログに書きにくいのです。
というのも、好きすぎてなんてまとめていいか分からない、という事と、
束芋さんの作品は、圧倒的に現場の大スクリーンの前に自分で立って見るべき作品で、あの場で出会えたからこその、感動なんだろうなぁと思うから。
のですが、定期的に束芋さんの名前を検索して人のブログを徘徊していて、もうあんな展示は生で見ることは叶わないのかなぁ・・思いは募るばかりなので、愛情を私もここに記そうと思う。
束芋さんとの初めの出会いは、横浜美術館で開催していた、ゴス展でした。
2007年開催だったらしい。
ちょっと物々しい雰囲気の展示で、若かりし頃ロリータ服に憧れていた私は大変楽しく拝見させていただきました。
「ゴス」展 オープニングTokyo Art Beat - ニュース、レビュー、インタビュー
派手な格好をしたり足を組んだりしている方々の中で、所在なさげにうつむいている束芋さんかわいい。
(たまたまそういう写真なだけです)
そして圧倒的に素敵だったのが、「断面の世代」
巨大なスクリーンや、横浜美術館の巨大な壁を利用してのアニメーション。
いまプロジェクションマッピングが一般的になってきましたが、
2009年に開催された断面の世代展では、壁の凹凸なども計算された上で、束芋さんの緻密なアニメーションが横浜美術館の壁いっぱいに映写され、すさまじい迫力でした。
言葉では説明しがたいのでこちらをどうぞ。
しかもそんな大型展示が5つも展示!贅沢すぎる!!
その他、パスカルロジェさんとのピアノ演奏コラボや、銀座の個展などでも拝見させていただきましたが、
最近だと、シドニー現代美術館やヴェネツィア・ビエンナーレなどに作品を出されて、国内での展示はないという…!
誠に枯渇状態、束芋ロスでございます。
束芋さんお好きな方がいたら仲良くしてくださいませ。
おまけ:束芋さんのお名前の語源
"アーティスト名は、姉妹共通の友人が呼び分けるため、それぞれ「たばあね(田端家の姉。1歳上)」「たばいも(田端家の妹)」「いもいも(妹の妹。2歳下。束芋のマネージャーをつとめる)」と呼ばれていたことによる"
柔らかなアニメーションが最高、水尻自子さんの作品まとめ
水尻自子さんの作品に初めて出会ったのは、2012年のTRANS ARTS TOKYO(トランスアーツトウキョウ)という、東京神田にある、改装する前の大学をまるまる一棟使った大きなアートイベントの中でした。
(5年前なので記憶が不確かですが・・)9階建くらいの、これから取り壊す大学校舎中で、階層ごとにカラーの違う展示が繰り広げられていました。
1階には神田の歴史を感じる博物館のような展示もあれば、上の方の階層にものっすごいアングラな展示があったりして。
プリキュアを編集して壊れたようなフラッシュアニメや、
作者さんが素手で殴り続けて本人の出血跡が付着したサンドバック、
あとはアダルトに認定されるかもしれないので書き控えるようなものも展示されていて、これは東京の真ん中で全年齢が入場できる場所で展示しちゃダメだよね・・?という禍々しさを放っていました)
そんな、クレームも恐れない姿勢で面白いものがぎゅうぎゅう詰めになっていた、トランスアーツ東京の一室で出会ったのが、
水尻自子さんのアニメーション「布団」だったのでした。
ちなみにネット上では短編しかなく、DVDなどの販売もまだされていないので「また見たい!!」欲が高まりまくっているのですが、こちらのフルバージョンは本当に良いです。
柔らかそうなくちびると、お布団と、靴下が歩くたびに絞り出されて生クリームになって行く様…映像すべてに無駄なところが何一つなくて、すべてが心をきゅっとさせるのでした。フェチ心もぎゅんぎゅん締め付けられた。
ちなみに曲もものすごく良いのですが、福原まりさんの「dark end」という曲がアレンジされたそう。
「布団」は、第16回文化庁メディア芸術祭 アニメーション部門 新人賞 を始め、世界でも色々な賞を受賞されているそうです。
他に有名な作品としては「かまくら」
「幕」などもあります。
蓮沼執太 さんの「テレポート」のアニメーションを作成したり
他にもNHKのテクネに出ていたり
アニメーション制作についてインタビューを受けていたり
『クリエイターのヒミツ基地』 Volume16 水尻自子(アニメーション作家) - コラム : CINRA.NET
テレビCMなども作っていらっしゃるそうです。
クリエイターインタビューVol.4<水尻自子>後編 | 動研 | Viibar
下記がおそらくご本人の公式サイト。
ツイッター、フェイスブック、インスタなどもやっていらっしゃるようなのですが、いつも最新情報をうっかり見逃して、トランスアーツトウキョウ以来、アニメーションを拝見することができていない、水尻自子さん。
もし今後の開催情報などありましたら、教えていただけたら嬉しいです。