ICCの無響室、2017年度の展示はスゴイ体験ができるぞ!!

NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]

新宿区の初台で、体験できる展示。

年に一回5月ごろに内容が変わるので、毎年楽しみにしております。

NTTインターコミュニケーション・センター[ICC] 常設展「オープン・スペース 2017 未来の再創造」の開催について | お知らせ・報道発表 | 企業情報 | NTT東日本

しかもこんなに充実した内容なのに、入場料無料という、スゴイ展示。

ありがとうございますNTT様。 

 

毎年内容や見ごたえなど、結構違いがあるのですが、

今年はとくに素敵でした!!!特に無響室!!!

www.ntticc.or.jp

 

真っ暗闇で、ほかの音が聞こえない空間の中、高機能スピーカーで10分ほど、趣向を凝らした音楽を聴けるというスペシャル体験ができます。

「絶対に今の音、自分の上からした!」

「次はすぐ後ろから?近い」

「いや、自分の足元から聞こえる・・・」

など、真っ暗な空間で、自分が果たしてどこにいるんだろうかと、なんだか田舎に小旅行に来ているような、懐かしいような、でも未知なような、命が吹き込まれる前の原子として漂っている世界を体験できるような、不思議な贅沢体験でございます。

 

開催期間は、2017年5月27日(土)~2018年3月11日(日)午前11時~午後6時
休館日:毎週月曜日

と、まだ開催期間に余裕はありますが、無響室で聞ける音楽は5種類あって、一回体験するには10分必要で、部屋には一人づつしか入れないため、
混雑時は整理券を引いて、一曲聞くのに1~2時間ほど待つこともあるという…、全部コンプリートするには、何日か通わなければいけない。

そしてコンプした後も、また聞きたくなるので、とりあえずお早目の体験をお勧めいたします。

「そんなコンプリートする程は通えない!」と言う方は、

まずは

①Our Muse(2017年の新作)

②Otocyon Megalotis(2014年にICCに展示された作品と同じ)

のどちらかをお聞きすることをお勧めします。

因みに、今回の音楽は、①以外はすべて2014年の作品と同じもので、

③Otocyon Megalotis #2 "Chafe"(摩擦音の音楽。好き嫌いが分かれる)

④Kugiuchi & Water Bottle(楽器演奏)

Glass Harmonica(楽器演奏)

となっております。

 

ICC ONLINE | アーカイヴ | 2014年 | オープン・スペース 2014 |展示作品

【曲目】
1.Otocyon Megalotis #1 "Reflection"
京丹後の自然にフォーカスしたフィールド録音により構成 7'47"
All Sound Composition, Recording, 3D Sound Programming by evala, 2013

2.Otocyon Megalotis #2 "Chafe"
摩擦の物理現象に フォーカスしたマクロ録音により構成 5'55"
All Sound Composition, Recording, 3D Sound Programming by evala, 2014

3.Kugiuchi & Water Bottle
鈴木昭男の自作楽器(流木と釘)による演奏をevalaが録音/再構成 7'05"
Performance by SUZUKI Akio, 2013
Recomposition, Recording, 3D Sound Programming by evala, 2013

4.Glass Harmonica
鈴木昭男の自作楽器(グラスハーモニカ)による演奏をevalaが録音/再構成 6'10"
Performance by SUZUKI Akio, 2013
Recomposition, Recording, 3D Sound Programming by evala, 2014

 (ちなみに今回は、平日の15時くらいまでのお時間なら、ほぼ貸し切り状態で待ち時間なく体験できました。ただし外国人観光客の団体さんと遭遇したこともありますので、その限りではない)

 

 こちらは作品を制作されているevalaさんのページ。

ご活躍されている音楽さんのようです。

ホームページevala.jp

ツイッター@evalaport

 

 

 他にも展示はもろもろあるのですが、写真撮影可の展示だけご案内いたします。

 

 各高機能スピーカーが、人に見立てられて対談していた。

エヴァンゲリヲンのゼーレ状態・・・)

いきなり話しかけられたような気持になって、びっくりするぞ!

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おなかにベルトを巻いて、公衆電話を通して会話をする展示。

公衆電話のボタンを押すと、お腹に「どん!」と効果音付きで音が響く。

格ゲーを生身で体験するような感覚。

 

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こちらは音脈分凝(おんみゃくぶんぎょう)という錯聞効果を利用した、
具志堅裕介さんの《ミキキキキミミ》という作品。

淡々と音と映像が流れる感じが、「なんかおもしろい」という気持ちにさせてくれます。

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因みに、展示スペースの他に大きな劇場のスクリーンでもこちらの作品は見られます。

と、これだけ充実してるのに、すべて無料という、意味が分からないくらい太っ腹な、NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]の展示。(ちなみに同じビルで開催している常設展などは普通に有料です)

体験型の作品も多く、滞在時間の目安は2~3時間くらいのボリュームかと思います。